一昨々日のゲーム

 和泉子「シャケおにぎり…おいし」

 さてさて長かった和泉子ルートもとうとう最後?
 ・中盤
  新学期。いつもの景色。いつもの面子。音夢がいなくなったことを除けば何も変わらない日常…のはずでした。しかし純一の心にあるのは虚無感。誰かが足りない。でも誰も分からない。自分でも分からない。純一は暗く沈んだ表情をしていました。そして初日の下校時間。美春が突然「一緒に帰りましょう」と誘ってきました。沈んでいた純一を気遣っての行動。美春は音夢がいないことが彼の寂しさの原因であると考えていたのです。
  帰り道の途中。美春は公園へ寄っていくことを提案しました。そこはかつて「誰か」といた場所。もう思い出せない「誰か」に関係ある場所でした。違和感を感じる純一。ブランコに乗る美春。

  美春「先輩。それはノスタルジィってやつですよ。朝倉先輩は音夢先輩がいなくなったから沈んでいるだけですよ」
  純一「…そうなのかな」
  
  そこはかつて純一と美春。そして音夢がよく遊んだ場所でした。「違和感があるのは感傷的になっているから」と言う彼女に純一は…

  セーブ。

  純一「…そうかもしれない」

  見つからない答え。純一は違和感の正体を音夢のことだった…そう思うことに決めました。

  美春「朝倉先輩? 今度晩御飯を作りに行っていいですか…?」
  純一「え? 美春が?」
  美春「朝倉先輩のためにお料理のレパートリーを増やしてみたんです」
  純一「そうだな…楽しみにしてる」
  美春「おまかせください!」

  これは一つの結末。幼馴染であった彼女と一緒に過ごす日々。もしかするとこれからずっと続いていくのかもしれません…。


  というわけで、美春ED番外編「ノスタルジィと美春のご飯」でした…ってオイオイ(汗 EDのBGMすらないよ! 扱い酷いな…。


  さてw 違和感の正体が別にあることが分かっているのでセーブしたところまで戻ってやり直し。純一は虚無感・違和感の原因が音夢であることを認めませんでした。原因が分からず苛立った純一は美春を公園に置いて帰ってしまいます。
  純一は帰ってくると机の引き出しを開けていました。そこにあったのは異文化じみた不思議なアクセサリー。ロケットを開けてみるとそこにはチップが入っていました。見たことの無い模様がついたそれを見て純一は考えます。砂場で拾ったものであること。和泉子がアクセサリーをくれたこと…とそこまできて和泉子の存在を思い出します。次々に戻っていく記憶。過去へ過去へとたどって行き、純一は公園に立っていました。そこはさっきまでいた場所。和泉子と何度も来た場所。そのときプロテクトを解除しようとした純一は遊具が減っていることに気付きます。そして…
  洞穴の奥はただの土の壁でした。それは以前から何も無かったかのように…。和泉子は何処に行ったのか? 答えは考えるまでもありませんでした。どんなに探しても彼女はすでに地球にはいないのです。思い出してもつらいだけだったのではないか? そんな考えが頭を過ぎります。しかし、純一は「自分ひとりだけでも彼女を覚えていよう」と決意し、元の生活を送ることを決めました。
  
  数日たったある日。純一は公園和泉子が好きだったシャケおにぎりを食べていました。こんなに

  純一「シャケおにぎりってこんなに美味しいものだったっけ?」

和泉子のふるさとにある食べ物と似た味がするというそれは和泉子との思い出そのものでもありました。そのとき…

  ?「…シャケおにぎり…」
  純一「?」

木に隠れた何か。しかし全然隠れきっていません。木に隠れようとしていたピンクのくま。それは純一の知る紫和泉子でした。
 彼女は母星への航路をとるためのチップがなくなっていることを忘れたまま宇宙へ出ていました。警告音を消していた為気付きませんでしたが、それがないともちろん帰ることは出来ません。
 ともあれ、彼女は戻ってきました。本校へ通うことも決まり、二人は元通りの日々を過ごすことになりました…。

  …はい。4/7〜4/21までの2週間でした。美春EDが関わっていなければスッと全部いったんですが(汗 さて、戻ってきた和泉子と純一の学園生活は当然いつまでも続くわけではありません。明日こそ最後です。