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 TVA「SHUFFLE!

SHUFFLE! OPテーマ 「YOU」[MAXI]

  • 第19話「忘れ得ぬ想い」
    • 後藤さん神回。ミスリード修正の回。実は一番期待してた回でもありました。
    • 壊れていた過去。壊れ行く日常。
      • R-15は伊達じゃない。原作で割愛されていた描写が次から次へと。稟くんは何度か死にかけてるはずなので、過去の続きはエライことになっていたはず。あんまし想像したくないですな(^-^;
      • 壊れ行く自我。繰り返される異常な行動。精神的依存度は病的なレベルですね。一見すると、稟くんだけが悪いように見えますが…本当は別にもあるでしょうね。あの生返事は亜沙先輩が気になって仕方がなかったんでしょうし。プリムラをゲームに誘ったのは、心配を悟られないため、また自分を誤魔化すためだったんでしょう。
    • 罪の在り処-「取り戻したもの」・「知りえないもの」そして…「気づかないもの」-
      • 一つ目、「取り戻したもの」。これは稟くんに当てはまることですが、彼は多くのものを「彼女」に奪われて…否、「差し出して」生きてきました。それは中学生までだけでなく、現在まで。中学生までは説明するまでもありませんが、その後も稟くんは拘束され続けました。容姿端麗にして甲斐甲斐しい美少女が常に側にいる。それは彼女の居場所であって、誰にも侵すことのできない領域。半ば公認カップルであった稟くんは「恋」ができたとは思えません。稟くんにとって楓は「大切な人」ではありましたが、「家族」であり、恋する対象では無かった。もちろん過去のことが尾を引いている可能性はありますが、それだと彼女のルートが成立しないのでそんなに影響はないかと。話を戻しますが、何人も侵すことの出来ない「彼女の領域」を侵し、現状を壊す者達が現れました。言うまでもなく神界の姫・リシアンサスと魔界の姫・ネリネの二人。それまで自分に直に好意を向けてくる女性が楓ぐらいだったので、意識していなかった感情が否応なしに蘇った。今の彼は持つはずだったものを取り戻し、ある意味呪縛から解かれた状態。彼は「依存されること」だけでなく「依存しあうこと」に大きな幸せがあるということに気づき、他のことに目が向いていません。その辺りは普通なら亜沙先輩が注意するんですが…。
      • 二つ目、「知りえないもの」。これは亜沙先輩に当てはまること。既に出てきていますが、彼女は母親のようになりたかった。依存されたかった。でも、気になる男の子は「彼女」のものだった。やがて状況は打破され、稟くんは「彼女だけのもの」でなくなった。目の前にやってきたチャンス。それをものにし、彼女は手に入れました。「それ」が「彼女」をどれだけ苦しめるかを知らないが為に。
      • 三つ目、「気づかないもの」。これはもちろん楓。一つ目で既に書きましたが、彼女は現在に至るまでの多くの時間・多くのものを「彼」から奪ってきました。最初は意図して。途中からは「気づかず」に。彼女にとって、「彼」は常に精神的依存対象でした。知らず、傷つけることで。知らず、贖罪することで。彼女の「贖罪」は「彼」の為だけにあるものではありませんでした。彼女が彼女であるために必要なこと。奪われるまで気づかないもの。
      • さて、誰が悪いのでしょうか? ようやく愛する機会を「取り戻した」ことで周りが見えなくなっている稟? 事実を「知らなかった」が故に傷つけてしまった亜沙? 相手のためにやっていると思っていた贖罪が結局自分のためであったと「気付かなかった」楓?
    • 今回のまとめ。今までで一番良かった回であったと思います。ただ、それぞれの内面描写…「心の声」が全く出てこなくなったため、当人が何を意図して行動しているのかが分かりにくくて仕方ありません。なので、上に書いたことは的外れかも…(^-^;
  • 次回。今回に内面描写が無かったのは次回のためだったのかもしれません。稟くんの楓に対する思いは語られるのか?