4日前のゲーム
さて、ついに最後となってしまった和泉子ルート。これでD.C.P.S.とはしばしのお別れです。次は…いつ?(汗
○終盤
・転校生
戻ってきた和泉子。制服も本校のものになり、始まる新しい学園生活。
純一がロケットに入れていたチップはようやく和泉子の手に戻りました。宇宙船の修理も済み、もう一度別れのときが近づいていることも当然分かっていました。
・人をすきになるということ
純一の想い。和泉子の想い。そして、今はまだ着ぐるみごしでしかする出来ないキス。
別れたくは無い。でもそれは永遠の別れではありません。和泉子は地球へ戻ってくることを約束しました。愛する人がいるこの星へ。
・初音島の桜
突然枯れた「枯れない桜」。ニュースで取り上げられるほど、世間の注目も集めていました。
そして卒業の日から行方不明だったさくらからの手紙。それには幾つかのことが書かれていました。
用事があり、忙しかった為に会えなかったこと。
アメリカへ帰るということ。
そして…
さくらが初音島に帰ってきたことによって強まっていた「純一の力」が元に戻るということ。
「全ての答えは夏に帰って来たときにはなすから待っててね」
純一には何が変わったのかが分かりません。
その日。純一は和泉子と会うことはありませんでした。
・黒髪の少女
次の日。純一は和泉子の席に見知らぬ少女が座っていることに気がつきました。そして、誰に聞いても「和泉子が座っていた」というのです。
その帰り道。和泉子の部屋へ行くと彼女はいました。
純一「今日いなかったよな? どうしたんだ?」
和泉子「? いましたよ?」
純一「席に座ってなかっただろ?」
頑なにずっといたと言う和泉子。しかし、しだいに何かに気付いたようになっていきます。
和泉子「純一さん。ちょっと待ってて下さい」
障子の向こうへと消えて行く和泉子。そして現れたのは…黒髪の少女でした。
気付かない純一。それは他のみんなが見ていた和泉子の姿でした。
・和泉子の気持ち
とりあえず、純一にだけ和泉子がクマに見えるように設定することで解決することにしました。安心する純一。しかし、和泉子にはとある不安が募っていました。
昼休み。純一は和泉子を誘おうとしましたが、和泉子は見当たりませんでした。不思議に思う純一でしたが、どこかへ行ったのだろうと考えることにします。
放課後。ピンクのくまを見つけた純一は昼休みのことを尋ねました
純一「昼休みはどうしたの?」
和泉子「…ずっといました」
そう。和泉子はずっと教室にいました。昼休みの間だけ純一にも「他のみんなが見ている和泉子」に見えるようにしたのです。
和泉子「あなたはいつか私が分からなくなる!」
純一「そんなことないって…」
楽観的な純一。しかし和泉子告げたのです。
「あなたには分からない」と。
ずっとみんなを欺き続けていたこと。誰かに知られてしまうことを恐れていたこと。本当の自分を見つめてもらえないこと。
その場には純一しか残っていませんでした。
急に降り出す雨。走り出す純一。間に合わないかもしれない。しかし、彼女を放っておくことなんて出来ません。それは…
……
そこはいつも来ていた公園。そして遊具の傍の木の裏には…雨に濡れた和泉子がいました。
水を吸って重くなった着ぐるみ。危険な状況であることは純一の目から見てもあきらかです。
和泉子「酷いこと言ってごめんなさい…」
謝る和泉子。純一は和泉子に言います。彼女を放っておくことが出来なかった理由。それは彼女が好きだから。和泉子が好きだから。見た目がどうだって変わることじゃない。和泉子が何と言おうとそれは事実でした。
部屋に連れて行けば何とかなる。雨の中プロテクトを解除しようとする純一。ブランコ・鉄棒…そして、濡れたジャングルジムへ登ったそのとき…。
突然の浮遊感。そして回る世界。
…
……
何も感じませんでした。身体が動かないのです。
和泉子「動かないで下さい…。足は折れています」
降り続ける雨。身体は何も感じません。痛みだけではなく、雨に濡れる冷たさや雨の当たる感触も。
和泉子でした。和泉子は自分の身体で純一を雨から守っていたのです。
水は既に全身を濡らしています。服はもう機能していないはずでした。
純一を必至に運ぶ和泉子。拒む純一でしたが、和泉子は彼を運び続けました。
純一が決死の覚悟で解いてくれたプロテクトの先、彼女の家へと純一は運ばれ、気がついたときには足の怪我は手術が施されていました。
クマの気ぐるみは使い物にならなくなっていました。彼女の生命維持には宇宙服を着ることが不可欠。
彼女に残された宇宙服はおぞましい化け物の姿をしていました。
「見た目なんかどうだっていい」
それは心からの想い。彼が好きになったのは和泉子本人であり、見た目は関係ない。それは純一が告げた本心でした。
遠ざかる意識。消えていく視界。大切な彼女の姿さえも…。
そして純一が目覚めたとき。彼は自分の部屋に寝ていました。
・エピローグ・ラムネの味
和泉子のいない生活。元通りになってしまった洞窟。それでも純一は毎日ここへ来ていました。
夕方の誰もいなくなった公園。和泉子のことを考えていた純一は隣にいる「彼女」の存在に気付きます。
ピンクの髪をした少女。和泉子でした。
あのとき急に迎えが来たこと。殆ど時間が無かったため説明することもできなかったこと。和泉子は純一に謝りました。
母星へと帰った和泉子は地球にいたときに書いていた日記…レポートを提出しました。そして彼女は戻ってきたのです。地球への「親善大使」として…。
帰って来た和泉子は白い錠剤を服用していました。それは彼女自身を地球の環境へ適合させる為のもの。普通の人間が服用しても問題ないものであり、純一もたまに貰っています。
その味は薬のようなものではなくて…そう、懐かしい、ただの「ラムネ」の味がしたのでした。
…というわけで、和泉子ED「ラムネの味」到達しました。幾つもの姿を持つ彼女。彼女の「痛み」を告白するシーンはよかったのですが…ピンクのクマという容姿のため、全体として緊張感が薄れたというかw まぁ「のほほんとした雰囲気」というのも彼女の持ち味なわけですからね。
最後に和泉子ルート疑問を一つ。
1.学生生活の思い出(分岐〜卒業式のイベント)
暦「水越…うん。水越いいね」
純一「眞子ですか?」
2.音夢のブラウス(卒業式〜和泉子消失1のイベント)
和泉子「せめて、眞子さんとか」
純一「殺されてしまうわ!」
などなどネタにされるほど和泉子ルートに出てきた眞子。和泉子が抜けたことでずれが生じたのか他のルートとは違い、本校に上がったときに同じクラスだったりします。さりげに眞子に好きな人(純一)がいることも出てきていたり、1の後の暦先生の妄想にも使われたりしますw このことを眞子に話していたら間違いなく眞子ルートに行ったでしょうね…w なのになんで美春EDに派生するんでしょう…分からないですよ(汗